何曜日でもない1日 〜6話〜

原案・マザーグース、キャラクター原案・犀蓮、文章・竜宮たつき


 〜晩餐会〜

「すべての生き物に感謝し、すべての自然に感謝し、すべての生あるものに感謝して、いただきます」
「「「「「いただきます」」」」」
「あい!」
 シズクの言葉の後に続いて、他の5人、最後にサンタが声を出して、それぞれがフォークとナイフを手に料理に手を伸ばしました。
 ヨウスケが取ってきた果物はそのまま皿に盛られ、サトルの取ってきたキノコは、ツキコの捕ってきたお肉とシズクが取ってきた一緒に炒められ、ヒノの捕ってきた魚はそれだけで焼かれ、テーブルの中央にはカナが摘んできた花が花瓶にさされている。
「ヒノ姉、今日は何本、湖に沈めてきたの?」
「2つ向こうまで行ったんだ? よく帰ってこられたね?」
「サンタ、はい、あ〜ん」
「ほら、アンタはこれでも食べな」
「……5本」
「……」
「あ〜む」
 豪勢な食卓にも、空気はいつものように流れ、それぞれがしゃべりたいようにしゃべって、食べたいように食べて、なんとも幸せな食卓を囲んでいます。
「今日また、この日を迎えられたことに感謝しましょう」
「シズク、今はそんなことよりご飯食べなよ? なくなっちゃうよ?」
「ほんとほんと、せっかく捕ってきたんだからさ」
「うんうん」
「ほら、シズクお姉ちゃんも座って」
「……はい」
「あ〜い」
「さあ、どうぞ」
 食卓を7人の子どもは、1日1日を幸せに過ごしています。

 日曜日にはサンタが周囲を和ませ。
 月曜日にはツキコが元気を与え。
 火曜日にはヒノが珍しく外にお出かけ。
 水曜日にはシズクが大掃除。
 木曜日にはヨウスケが出かけたまま帰ってこず。
 金曜日にはカナがお寝坊して。
 土曜日にはサトルが宝石を掘り出してくる。
 今日も何も変わらず、1日は7人それぞれに向かっているようです。
 

 

続く・・・、かも?


 あとがき

 どうも、無事に掲載までこじつけました、館長の竜宮たつきです。
 犀蓮様のキャラクターをお借りして書いた『何曜日でもない1日』、いかがでしたでしょうか?
 ひとまず第一章という形で、今回で締めましたが、カナやツキコなど気に入っているキャラクターばかりなので、また次も書くかもしれません。
 部誌に掲載したので、次の号もこのネタでいくかもしれませんね。
 季節感がん無視できるので、考えることが少なくて楽ですしwwww
 と言っても、季節に合わせて何か書くほうが好きなので、冬の話になる可能性はきわめて高いとは思いますが……
 こういう話も読んでみたい、と言ったようなことがございましたら、拍手でも使って気軽に言っていただけると、私としてはとっても嬉しいです。
 そうそう、解説しておくとそれぞれの名前は犀蓮様が決めたものですが、性格なんかのキャラ付けはだいたい私がやりました。
 なので、だいぶ私好みの感じになってしまいましたが、そこはまあ、仕様ということでwwwww
 では、今回はこれぐらいにしておくとしましょう、竜宮たつきでした。


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