壊れたオルゴール
終わらない夜
笑う孤独の道化師
何も知らない僕らはただ無邪気にはしゃいで踊る
枯れた花を握りしめて歌い続ける人形
欠けない月を見上げる僕ら
ただ見えないふりをした
止まない雨
止まない歌
消えた君の温もり
優しい歌を、歌いたかったんだ
君の声を、聞きたかったんだ
遠く広がる空の色に、何故か涙溢れた
あの日僕らはとても無力で
大切なこと、知らないふりをした
この世界はどこまでも不完全で
僕らも同じくらい不完全
僕らの見る世界がその時の全てで
その中で僕は自由を勘違いしていた
初めて気が付いたんだ
鳥の見る世界の方が僕が見る世界よりも
ずっとずっと大きいことに
不完全な僕が見る世界は
いつまでたっても不完全なままだということに
そしてそれが、儚くて悲しくて
愛おしい世界だということに